- サイトTOP
- 迷った際の10の法則
- 各部屋の定義
各部屋の定義
◇プランを考える前に◇
これからどのように生活したいかを考える際に必要なポイントがあります。それは
☆普段着の生活 を考えること。
滅多にないことを重要視して通常の生活に支障を来たしてしまうことになり兼ねません。
お客様が来られたらどこを通ってお茶をだすの?どこに寝てもらうの?
それならば、リビングを狭くしてでも、もう一部屋必要なのでは?
年に何回、いや一生に何回そのような経験をされたのでしょう?
こんなことに囚われていると日常生活像から遠く離れたものになってしまいます。
「いつもの生活」を基本としましょう。
しかし、普段着=みっともない と考えられてる方が多いのではないでしょうか?
そこを少し変えて下さい。
ただの普段着ではなく、美しい普段着だと。
もしお客様が来られた時は、その美しい普段着で応対すればよいのです。
自分を隠すことはないのです。 身の丈にあったオーダーメードの洋服を創造してみてはいかがでしょうか。
☆これからどのように生活したいか?
美しい普段着での生活を想像して下さい。
◇キッチン◇
あるデータでは、「1日に主婦がキッチンに立つ時間=6時間半」とあります。
驚きです。それも洗濯等家事をこなしながらです。
主婦は忙しいのです。
ではキッチンはどうあるべきなのでしょうか?
その答えは、主婦の
動線を考えて機能的に配置すればよいということです。
システムキッチンをどれにするかを考える前に
キッチンと他の部屋の関連性を考える ことが重要です。
その答えを受けて、設備の配置を考え流し台等を具体化しましょう。
◇リビングダイニング◇
それは、家の「主人公=家族」が家族として生活を営むところ、
個人でなく
家族として存在するところ です。
ソファーセットやTVを置く場所ではないのです。
(結果として必要となる場合はあります。)
要するに家の核です。その行為を
「だんらん」と呼びます。
だんらんには
「食事」と言う行為は切っても切れない関係にあります。
よってダイニングとしても考える必要があります。
ところで「だんらん」ってどの様なものでしょう?
家や場所がないと、どうするのか想像がつかないのではないでしょうか?
実は「だんらん」の形は家や場所に合わせて行うのではありません。
「だんらん」に合わせて家や場所を創るのです。
よって「だんらんの場=リビング」は各家庭で異なるはずです。
にわか勉強をする前に
家族間でよく話し合い、家創りの核を練り上げましょう。
◇ダイニング◇
ダイニングと言えば、食事をするところです。
そのダイニングスペースを、リビングと兼ねてみませんか?
そもそも、なぜリビングとダイニングを分ける必要があるのでしょうか?
食事も大切なくつろぎの時間。
食事を隔離ささなくても良くはありませんか?
「食す」という行為は「くつろぎ」に含まれるのです。
記号で表すと
「食す」∈「くつろぎ」です。
兼ねることで省スペース化となります。
◇WCスペース◇
畳1枚分が目安となりますが、もしスペースにゆとりがとれるなら男子用便器を設置してみたいものです。
また、水スペースには共通しますが、必ず
外気に面した窓を取って下さい。換気扇はあくまでも補助と考えましょう。
床材にメンテナンスを怠らないことと保護材を塗布することが条件ですが、無垢の木
フローリング等を用いると、少しゆとりを感じます。
◇バススペース◇
ここはこだわりたい方が多いのではないでしょうか。
タイル貼りにしたい
ヒノキ貼りにしたい
坪庭が見たい
星を眺めたい
…
コスト管理の観点のみで言うとシステムバスが主流です。
夢と現実のギャップが激しいスペースですが、こだわりを持ってもよいのではないでしょうか。
◇洗面・脱衣スペース◇
水廻りの住宅設備機器はお金が掛かるところです。
例えば洗面台。
簡易なもので良いということであれば、5万円も出せば買えます。ですが、デザインの凝ったものになりますと、100万円位に跳ね上がります。
能力は同じでも価格差は20倍です。予算配分を充分考えましょう。
効率から考えると、
動線は洗面・脱衣スペース→バスが一般的でしょう。そこにWCスペースを加えるか否か。
この頃、3つをひとまとめにしたタイプが目につくようになりました。
スリーインワンとか、
オールインワン等で表現されています。
考え方は一緒です。それぞれのスペースをきちんと確立させて下さい。それがたまたま、同スペースに固まっているということです。
◇玄関◇
高温多湿の日本では、清潔好きも加え泥が入らないよう靴を脱ぐ習慣があります。
そこは社会との境界線であり、客人を招き入れる
「ハレ」の場でもあります。
扉を開けて「入る」という行為に続き
「上がる」という行為が存在します。
西洋では靴を脱がない為、玄関扉を開けることが家に招かれたことを意味しますが、
日本では、扉を開けて「入る」そして靴を脱ぎ「上がる」ことで初めて
家に招かれたことを意味します。
ただただ、靴の脱着行為のみの場とならないよう気を付けましょう。
◇子供部屋◇
一番大切なのはやはり「窓」の検討でしょう。自然光が入るように考えたいところですが、机上への直接光線は避けましょう。雪山の現象と同じで、ノートに反射した光は大変眩しく目に負担が掛かります。
ではどうすれば良いのか?
ここでひとつ提案です。北向きの窓に勉強机を持って来る。
なぜなら、時間、季節により光線の変化がなく、最も安定した光を供給出来るのが北向きの窓だからです。
決して北向きの窓=真っ暗ではありません。
次に家の中における子供室の位置ですが、出来る限り家族が集う場所、リビングに接するように考えましょう。
間違っても玄関に入って直ぐはナシです。
◇主寝室◇
世の中のお父さんは会社に住んで家に出勤状態ではないですか?
「僕は家には寝る為に帰って来てるから(笑)」
「君の好きにしたらいい(談笑)」
設計の打合せの中でもよく聞く会話ですがここは
家の中で一番の個室なのです。
就寝条件は随分個人差があるようです。
少しの物音で目が覚めたり、枕が変わると眠れなかったり、逆に何も全く気にならない方もいます。
いずれにせよ、健康の中枢を担う睡眠ですから家族に適した工法で、
防音・遮光を考えましょう。
◇廊下・階段スペース◇
まず結論から
玄関→→廊下→→階段 の間取りは「絶対」考えてはいけません。
よく展示場で見る、玄関に入ってすぐ廊下と階段がセットになっているタイプです。
この間取りは「旅館型」と言って、
誰にも会わず部屋に行く必要がある場合のものです。
家族が顔を合わさない建物は「家」とは言えません。
大切なことは、玄関から
家族スペースに入る間取りを考えることです。
☆従って
玄関→廊下→家族スペース→階段 と配置しましょう。
◇収納◇
女性がキッチンに次いで気になる場所=収納スペース。当然、必要です。
正確に言うなら、
必要な分だけ必要です。
それらは本当にこれからも
必要なのか否か必ずご確認下さい。
1年以上使われていないもの、それは不用品です。
その不用品を溜める為の無駄な投資は無くしたいものです。
これからの地球上の二酸化炭素排出量を抑えるには、「使い捨て」の時代から
「使い切る」時代に変革する必要があります。
それには家族の価値観を確立し一生涯のものを取得すべきです。
そうする事が建設スペースを抑え、
ローコストに繋がり、二酸化炭素排出量を抑える事になるのです。
収納内に
掃除機置き場を考えてみましょう。結構見落としがちですが大切なスペースです。
そしてその収納内にコンセントを設置する。
これにより、将来充電式に変わっても対応出来ます。
◇吹抜け◇
吹抜けは、単に天井が高くなるだけではありません。
階が違う空間と空間を結びつけることが出来ます。
すると、視覚的にもそこで大きな変化が生まれます。
上階の子供室と繋げてみると気配が伝わるだけでなく会話も成立します。
ただし吹抜けは様々な欠陥も持っています。
最も考えられるのは空調負荷ですね。
そこで私は床暖房をお薦めします。
確かに初期投資が1~200万必要になってきます。
しかし、それ以上の効果が見込めます。
夏時期の冷房は高低差を利用し、自然の風を取り入れることが容易となります。
この様に、たとえ平面上では広くなくても広く感じ、豊かさを増すことが出来ます。